新車に比べてリーズナブルな値段で人気を集める中古車ですが、「初めての中古車購入で、何を基準に選んだら良いか分からない」という方も多いようです。
この記事では、中古車を購入するときの注意点やポイントをさまざまな視点からご紹介します。中古車のご購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
走行距離
走行距離から中古車を選ぶ際のポイントは、価格と車の新しさのどちらに重点を置くかです。
- 値段よりも車体の新しさに重点を置くなら、走行距離3万~7万kmほどがおすすめ
- 車体の新しさよりも値段を一番に重視するなら、走行距離が8万~12万kmほどがおすすめ
以前は車の寿命は走行距離10万kmといわれ、10万kmを越えた車はなかなか売れませんでした。しかし、技術が進んだ現在では状況が変わり、10万km~15万kmの中古車でも問題なく走っている車が増えました。メーカーによっては、20万km越えて使われている車もあるほどです。
しかしながら、走行距離が長くなるほど新車と比べて車の劣化は進み、値段は安くなりますので値段と車の新しさのどちらを重視するかを決めた上で、走行距離の確認を行いましょう。
年式
走行距離と似ていますが、年式から中古車を選ぶ際のポイントは、値段と車の新しさやデザイン性のどちらを重要視するかです。
- 価格よりも車の新しさやデザイン性に重点を置くなら、およそ6年落ちまでがおすすめ
- 車の新しさやデザイン性よりも価格の安さを一番に考えるなら、およそ7~12年落ちまでがおすすめ
走行距離と同じく、年式が長い車であれば値段は安くなります。そのため、値段を最重要視する方は年式の長い車を選ぶと良いでしょう。逆に、値段よりも車の綺麗さやデザイン性の選ぶ方は6年落ちまでの車がおすすめです。
ただ一つ注意点があり、年式が長いのに走行距離が極端に短い車は気をつけましょう。あまりにも使われていなかった車はエンジンの吹き上がりの反応が良くないことが多々あります。また、オイルの手入れがずさんになっていて質が著しく低下し、故障が頻発するケースもみられます。このように年式が長いのに走行距離が極端に少ない車にはリスクがありますので、古い車であれば程良く走行している車がおすすめです。
また、デザイン性についていえば、一般的に車のフルモデルチェンジは5~7年おきに行われる場合が多いため、デザイン重視の方はこの点にも気にしてみましょう。
修復歴
修復歴「有」の車はリスクが高いので注意が必要です。修復歴「有」とはどういうことかというと、事故などにより過去にその車の走行や骨格に関連する重要な部分を修理したことがある、というものです。最近多いゲリラ豪雨などによる水没車や浸水車もこれに含まれます。
例えば大きな事故によるフレーム損傷を修復しても、足周りなどを含めた全ての箇所が完全に戻るわけではありません。加えて修理の規模がどのくらいのものか不明な場合は、ますますリスクが大きくなります。
また、修復によって見た目は事故車と分からないほど綺麗でも、いざ走行してみるとまっすぐに走らなかったり、走行中に変な音が出ていたりする場合もあります。
修復歴「有」の車は同じ車種や同じ条件の車よりも低価格になっており値段の面では大変お得ですが、修復した箇所をしっかり確認し、故障リスクが高いことも理解した上で購入しましょう。
車検
車検が残っているかどうかも重要なポイントです。車検が残っているかどうかでトータル的なコストが違ってくるからです。
中古車を購入するときの価格には、車両価格と支払総額があります。例えば、車両価格が26万円で支払総額が38万円といった値段がついていることがあります。車両価格に販売店の利益が入っているのになぜ支払総額が増えるのでしょうか。それは登録諸費用にあてられるためです。車は登録しなければ運転することができず、そのためには点検整備をして車検を通さなければなりません。
これらを登録諸費用と呼びますが、この登録諸費用にかこつけて法外な値段の支払総額をつける販売店も存在するため、支配総額の内訳を注意してみるようにしましょう。
車検が残っている車
車検が残っている車の費用は、高額になりません。車両価格のほかに移転登録の費用のみ必要となるのが一般的です。
車検が残っていない車
車検が残っていない車は費用がかかるのですが、内訳は以下のようになります。
法定費用
- 自動車重量税
- 自賠責保険料
- 印紙代・諸紙代
その他の費用
- 車検整備費用
車検が残っていても残っていなくても
このように車検が残っていない車を購入する場合は、支払総額が高くなります。しかし、車検は2年ごとにかならず受けなければならないので、車検の残っている車を購入する場合でも、2年以内に車検を受ける必要があることを覚えておきましょう。
まとめ
一見しただけでは分かりませんが、中古車は一つひとつそれぞれの背景があり状況が違っています。何を重視するかで着目すべきポイントが違ってきます。まずはどのような中古車が欲しいのか、ある程度イメージを決めてから、走行距離や年式・修理歴・車検の有無などチェックしていきましょう。
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