中小企業の社長必見! 中古車を購入すると節税になるって本当?

中小企業の社長必見! 

中小企業の社長や個人事業主の方であれば「4年落ちの中古車を買うと節税になる」と聞いたことがある方も多いと思いますが、どうして4年なのでしょうか。どうして中古車なのでしょうか。新車はダメなのでしょうか。

そこでこの記事では、4年落ちの中古車を買うと節税になる仕組みをご紹介します。税金の仕組みは難しいので、ややこしい用語を避け税法の基本的な部分をご説明しますので、ぜひ参考にしてください。

節税のキーワード「減価償却」とは

節税のキーワード「減価償却」とは

経費を多く計上して課せられる税金を少なくするという節税方法は知られていますが、4年落ちの中古車で節税をする場合、さらに減価償却についての理解が必要です。

減価償却とは、大型の機械や内装設備といった金額の高いものを購入した場合に、その費用を購入した年に経費として一括で計上するのではなく、分割して数年にわたって計上することをいいます。

例えば、居酒屋さんの厨房をはじめとした機械の設備に120万円かかったとしましょう。この場合、最初の年に120万円をすべて費用として計上されるのかと思いますが、違います。国の決めた寿命に沿って5年に分けて費用を計上します。1年目に24万円の経費、2年目も24万円の経費と計上し、最終的に5年で計120万円を計上するイメージです。そしてこの場合の5年という国の決めた寿命を耐用年数といいます。

なぜこのようにややこしい分割での経費計上をするのでしょうか。それは機械や内装の整備といったものは長期で使うものでありながら購入金額が高いので、購入した年に全てを計上するとその年だけ赤字になってしまうためです。これではその会社の正確な業績・収支収入の状況が分かりません。

そのため高額なものであり利用が長く続くものについては、その費用を分けて各年度で計上しようという考え方が減価償却です。つまり、取得価格が10万円もしない安価なものであったり、使われる期間が1年未満であったりするものは、その年度の経費として扱います。ボールペンなどの消耗品費や得意先の顧客を接待する交際費、社員さんへの給与などは減価償却ではなく毎年その年度に計上します。したがって、車の経費は、減価償却扱いとなります。

新車はすぐに全額経費にならない

車は減価償却扱いとなるので、会社で営業に使うための新車を購入した場合、すぐに全額が経費になるわけではありません。法律により新車の耐用年数が6年と定められているため、6年間かけて経費に計上します。

例えば、新車を540万円で買った場合、1年目は90万円の経費、2年目も90万円の経費と続いていき、6年かけてようやく540万円全額を経費とするイメージです。

中古車は短期間で経費になる

ところが、同じ車でも中古車は違います。新車は耐用年数を6年として経費に計上していきますが、中古車は耐用年数が短いため、新車よりも早く経費にすることができるので、中古車購入は節税になるといわれています。

例えば、新車を540万円で購入した場合は6年に亘り毎年90万円が経費に計上されます。ところが540万円で3年落ちの中古車を購入した場合、3年落ちの中古車の耐用年数は3年なので、3年に亘って分割し、毎年180万円を経費として計上することになります。総額の経費は新車であっても中古車であっても同じですが、中古車ほうが早くすべての金額を経費にできるのです。

4年落ちの中古車が節税になる理由

そして4年落ち以上の中古車は耐用年数2年となりますが、償却率が1になるため、1年で減価償却することが可能で、すべてを経費に計上できます。

例えば、新車を540万円で購入した場合、6年に亘り毎年90万円が経費に計上されます。540万円で4年落ちの中古車を購入した場合、4年落ちの中古車の耐用年数は2年になりますが、償却率が1となるために、たった1年で540万円すべてを経費にできるのです。

しかし、一つだけ注意点があります。1年で全額経費にできるものの、その細かい計算は月ごとに行います。そのため、事業年度の最後の決算月に中古車を購入してもその事業年度では1ヶ月分しか経費に計上できないため、残りの11ヶ月分は翌年度の経費になります。よって、効果的に1回で経費に計上するには、決算月の翌月に中古車を購入するとよいでしょう。

4年落ちの中古車における節税以外のメリット

この税金の仕組みを上手に使い、4年落ち以上の高級車を数年ごとに買い換えている事業主の方はたくさんいらっしゃいます。売るときの価格があまり下がらない高級車を購入すると、経営が厳しいときの保険としても使えます。

4年落ち以上の車は前倒しにして経費にできます。つまり、払わなければならない税金を先伸ばしにできるというメリットがあります。支払わなければならない税金を後回しにできるので、資金繰りが楽になり、事業の規模を広げ収益の増加がしやすくなります。

まとめ

4年落ちの中古車の購入は確実に節税につながり、さらにそれ以上のメリットもあります。業績が好調でさらなる収益が見込め、かつ社長専用車がなんだかくたびれてきたな、という状況であれば、4年落ちの中古車の購入を考えてみてはいかがでしょうか。

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