今人気の中古車オークション！　そのメリット・デメリットについて

中古車オークションの仕組み

中古車オークションとは

中古車オークションには、２つの種類があります。1つは個人向けのオークションで、ヤフオクなどに代表される販売方法です。車に限らずさまざまな品物が販売されており、利用したことのある方も多いのではないでしょうか。

そしてもう1つの中古車オークションは、オートオークションとも呼ばれ中古車に関係のある専門業者が取引するオークションです。中古車の買取専門店や中古車の販売店、部品専門店、輸出ブローカーなどが取り引きを行います。落札された車は国内や国外の店舗で中古車として販売されたり、分解されて修理に使う部品になったりします。このような業者向けの中古車オークションは全国で多数行われており、インターネットでの入札も可能です。

オークションは出品者・落札者・オークション会場の3者で構成されます。オークション会場は、出品者と落札者に対してオークションを行う場所を提供する見返りに出品料や成約料、落札料などをもらいます。

オークションへの参加方法

オークションに参加できる出品者や落札者は、オークション会場が決めた資格のある方だけです。その多くは古物商許可証のほかに連帯保証人や入会金が条件となることがほとんどで、業者でない一般の消費者が参加するにはハードルが高いです。そのため、手数料を支払うことで入札や出品をしてくれるオークション代行業者が活用されています。

オークションの流れ

オークションの流れは次のようになります。

オークション前日までの流れ

1. 出品者によって、会場に車が持ち込まれます。
2. ークション会場が車を査定し、情報が写真などとともにデーターベースに登録されます。

オークション当日の流れ

1. 資格を持った出品者と落札者のみが参加します。
2. 出品されている車を会場で見て回ったり、データーベースで閲覧したりします。
3. 複数台の車のオークションが同時に進みます。
4. 会場での直接の入札がされるほか、インターネットなどでも入札されます。
5. 落札されるとオークションは終了します。

落札後の流れ

1. 落札された車は、落札者のところへ運搬されます。
2. オークション会場が落札代金を徴収し、手数料などを指し引いた金額を出品者に振り込みます。
3. 出品者から必要書類を受け、およそ1週間で名義変更が完了します。

メリット

手数料を支払い、オークション代行業者に頼んでまで中古車オークションに参加するメリットにはどんな点でしょうか。

低価格で購入できたり、高価格で売却できたりする

オークションに参加すると中古車販売店で購入するより安値で落札できる可能性が高いです。オークション方式ですので、やみくもに高値になることはなく、適正な価格で落札できる傾向にあります。代行料も一般的にそれほど高くないので中古車店で車を購入するよりも安く済むケースが多いようです。また、売却側は中古車買取店に払うマージンがないので、オークションで売却すると総合的に手元に残る金額が多くなる傾向になります。

たくさんの車から選べ、たくさんの買い手に見てもらえる

大きなオークションですので、出品者の「多くの業者に車を見てもらいたい」という希望と、落札者の「たくさんの車の中から自分の好みの車を選びたい」という望みが一致します。今まで見つからなかったレアな車が見つかったり、より多くの車や人と出会えたりすることが、中古車オークションの利点です。

デメリット

一方で次のようなデメリットがあります。

• 落札され実際の売買が完了するまでに時間がかかる
  （取引が完了するまでに短くても1週間、長引くと数週間以上かかってしまうのが通常です）
• 出品側はオークションへの期間中、車を預けなければならない
• 落札側は車を実際に見ることができない場合が多い
• 落札されない可能性/落札できない可能性がある
• 落札されない場合/落札できない場合であっても手数料などがかかる
• 予期せぬ不具合や故障があっても対応してもらえない
• 代行業者が悪徳だとトラブルに見舞われることがある

中古車オークションは業者向けのオークションなので、一般消費者には不便な面があります。デメリットもよく理解した上で中古車オークションにのぞみましょう。トラブルに見舞われることがないよう、いくつかの代行業者に問い合わせを行い、実績があり信頼できる業者を選ぶことをおすすめします。

まとめ